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05 13
2024

いつかこんな日が来ると思っていた。
娘と同じ年の外国人材が農園にやってくる日が。

今年うちの娘は第一志望の大学に合格し
県外に旅立って行った。
そしてその1か月後
娘と同じ年の女の子、名前はナターシャだが、
特定技能として農園にやってきた。

ナターシャは、とにかく何をするにも
お父さんの許可が必要だった言う。
友達と遊びに行くのも
お父さんの許可が必要だったらしい。
まさに箱入り娘。

インドネシアでは日常的にバイクを使う。
17歳からしか免許が取れないはずだが
小学校からみんな乗っている。
高校への通学はもちろんバイク。
そんな中でも
ナターシャはお父さんの送り迎えで
学校に通っていたらしい。
かなり珍しいほどの箱入り娘。

その子が
今回の来日に向けて
パスポートを近くの都市に取りに行ったのが
初めての一人旅だったというから驚きだ。

よくそんな状態で
倭国によこしたな、と思う、し、
よくそんな子を
採用したな、と我ながら可笑しくなる。

うちの娘も
一人旅をほとんどさせていなかった。
コロナだったという事もある。
本当は、高校の間に
海外に交流やボランティアに行くツアーに
参加させようと思っていたのだが
ぜんぶコロナで流れた。
そういう意味では彼女も
今回の県外の大学での一人暮らしが
かなりハードルが高いものになっているのではないかと
心配もしている。
なんせ、受験に母親がついて行ったくらいだったので。
僕の感覚で言えば
勝手に受験に行くもんだと思っていたから。

ま、
そんな18歳がこの春、
県外に行ったり、インドネシアから来たり、
しているという報告である。

それぞれの18歳。
成長の機会になればいいなと思う。







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04 30
2024

大きく変わったのは
2018年の30年豪雪からでした。

思想的なものに共感することで
たぶん、あやふやな部分に
答えを求めるような癖がついていたのでしょう。
少し前の僕のブログは
2018年以前ですが
とても読んでいて気持ちが良いモノではないです。
もっと普通に
それって稼げるのか?
それってもうかるのか?
という内山節のいう精神のナントカってやつに
その時代に生きるのであれば
もっと敏感であればいいと思うようになりました。
その地域差は、もう少し気にすればいいけどね。

なので、このブログを読むときの注意点は
2018年の雪以降とそれ以前で
言っていることが逆じゃん!ということが
あるということです。
たまに指摘をうけるので
面倒なのでここに書いて置きます。
そういうことを言う人、
僕はあんまり信用しません。
人間ぽくないので。


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外国人材の受け入れにかかわらず
さまざまな事例で優良事例を目にすることが多い。
その優良事例って
いったいなんだろう
と良く思う。

優良事例を提示すれば
いずれその分野のすべての活動が
優良事例化していくと
思っているのだろうか?
その仮説は正しいのだろうか?

僕は昔
そうだと思っていた。
でも、普通に考えて
優良事例が全体を占めることは
なにか法律などで縛りを作るか
優良事例が市場を席巻するかしない限り
その方向へのベクトルとなることはない。
優良事例は
あくまでも一つの事例でしかないのだ。
素晴らしい事例であっても
市場が広く展開される中では
ただ単にユニークな存在として
そこにあるだけで
特段、市場全体に影響はない。
大変残念だが、これは事実だ。

たとえば
僕の事例が面白いとしても
これを真似て市場を席巻するよりは
普通に外国人材を受け入れして
しっかり稼いだ方が儲かる。
目立ったからといって
儲かるわけでもないし
業界を席巻するだけの力にもならない。
ただただユニークなだけだ。
そしてそのユニークさは
ある特定の人物の能力だったり
手間暇がかかるやり方で効率が悪かったり
そのやり方自体が廃れているにも関わらず
少数になったから珍しい
などの
ろくでもない前提だったりもする。

それを武器にして
全体に影響が出るほどの
ゲームメーカーにならない限りは
優良事例は
ただ博物館にある標本と同じくらいの
意味しかない。
ま、それでもいいんだけど。

だから、僕は、
優良事例化されることを
止めようと思う。
そんなものに意味もないし
たぶん
その業界の人からしてみれば
博物館の絶滅した剥製を
みているのと
同じ感覚で僕らを見ているのだろうから。

行政の人は好きだよね
優良事例。
同じように美術館も博物館も
そういう業態の方々の経営が多いしね。

たとえば
外国人材で言えば
ほとんど借金をしないで来られる仕組みを
作ったのだけど
この枠で来られる人間なんて
せいぜい30人くらいで
じゃ、50万人とか来日している外国人材に
その規模でどれくらいの影響があるのか
といえば
ほとんどない
というか全くない。
やせ我慢して
業界最安値をしても
意味がない。
そこにある外国人がもっと負担なく
来日するためのサポートを掲げても
こんな小さな経営体では
優良事例化という博物館に
飾る程度でしかないものにしかなれない。
そしてそういうものって
常設展示されると飽きるしね。

息巻いて、何やってんだろうって思う。
それを思うなら
やっぱ40万人市場の一番にならないと
いけない気がする。
もうそんなに人生残ってないけどな。
あと足かせも多くなってしまってるしな。
ま、たわごとだ。

とにかく優良事例という
善良で骨抜きにされているような
展示に自分がなっているようなら
そこから抗え、と言いたい、自分に。


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04 24
2024

この言葉は今でも良く聞く。
他社の商品との差別化が重要だという
そういう意味でつかわれる。
よりユニークに
よりハイクオリティに
そして商品を高く売るために
買ってくれる人の満足度を上げるために。

ただ情報が氾濫する世の中で
他者との差別化というのは
上手く存在するのだろうか
と思うことも多い。
15年前にやっていた若手農家勉強会の時点でも
その時の10年前と比べて情報量が
500倍にも膨れ上がっているという発表があった。
では、農業界でも
差別化が喧伝されてから30年以上が経つが
そのころと比べたら
食と農の情報量は一体どれくらい膨れ上がったのだろうか。

その膨大な情報の海の中で
人が満足し
より高い値段で買ってもらえるモノとは何か
それを考えずにはいられない。

他者との差別化もあるんだろうが
その差別化を探ることで
自分自身が情報の海に溺れる
そんな気分が最近する。
とくに30年豪雪で経営が一気に悪化してからは
他者との差別化を順調にしてきたつもりの
自分の経営にも
ゆらぎが出始めているのを感じている。
あれこれと人と比べることで
自分がなにをやろうとしていたのか
その変化を他者との比較で生み出してしまうと
そもそもの自分を見失う
そんな感覚だ。

で、最近思うのは
結局差別化は
過去の自分との差別化なんじゃないかってこと。
どれだけ自分たちが
スキルアップし
アップデートしたかを
きちんと情報として伝えることが出来れば
過去の自分たちとの差別化が
伝えられる。
そこには
お客さんの満足度も向上するし
高価な商品づくりにもつながる。

単価の上がらない
野菜生産の中で
僕らは他者ではなく
過去の自分たちとの差別化を
図っていきたい。




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特定技能の職業あっせんが
インドネシア側で価格高騰をしている。
すでに資格諸事の特定技能候補者に
倭国での仕事斡旋と出国手続き補助で
約20万から、最高額で50万円を請求しているらしい。

僕が出資して作った
現地教育法人の校長であるアリカ氏も
「斡旋料は年収に対して20%が相場」と言って
自分たちもその斡旋料を取るべきだと
主張し始めている。
まったく頭が痛い話だ。

倭国でも斡旋料はある。
僕の会社も有料職業紹介の許可を労働局から取っているので
相場は大体わかるし
法律でもこのくらいと指導されているのは分かる。
ただその斡旋料は
倭国の場合は求人を出す会社側に発生するのであって
求職者には発生しない。

インドネシア側の求職者に対する斡旋料の要求は
文化の違いという言葉では
理解も出来ないし、尊重も出来ない話で
当然、そんなルートでやってくる人材は
倭国の会社は採用するべきではないと思う。
とはいっても、
出国手続きの補助という名目で
50万円を請求されていても
倭国側は分からないだろうなぁ、と思う。

ちなみにただ単に仕事で出国するだけであれば
パスポート取得代が1万円、
採用や在留許可申請で必要な健康診断で1万5千円、
ビザで5千円、
海外労働保険代で1万5千円、くらい。
50万円の手続き補助は明らかに
違法な請求と思える。

技能実習生として倭国に行く場合
コロナ前で約30万円だったのが
すでに資格保持者の特定技能の方への
職業あっせんですでに50万円とは
加熱の加速がひどすぎる。
ベトナムのように100万円の斡旋料も
インドネシアでもすぐに普通になる気がする。

こうした場合何が問題なのかと言えば
転職圧力が強くなるという事だ。
人手の足りない地方と都市部では
都市部の方が賃金が高い。
もちろん物価も高いだろうが
契約書の額面だけを見れば
都市部に利がある。
多額の借金返済を考えれば
給与の高い方に人が流れるのは当然だ。
田舎の仕事で入国し、
すぐにそのまま都会へ流れる
そんな現象がもう目の前に迫っている。

特定技能の方を採用するのに
倭国側の企業が支払うお金もだんだんと高騰している。
そのお金と時間をかけて採用しても
入国後の数か月後には
転職の申し入れがあるかもしれない。
給与を上げればというが
農産物の価格が上がらない(特に青果物)現状では
なかなか賃金上昇にはつながらない。
両方の国のブローカーだけが儲かる仕組みが
急速に出来上がりつつある。
しかも特にインドネシア側の悪化がひどい。
なんとかならないものなのだろうか。





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田谷 徹

Author:田谷 徹
農民です。

青年海外協力隊として3年(農業指導)、大学院生(ボゴール農科大:農村社会学専攻)として2年、計5年インドネシアにいました。

あれこれ寄り道・みちくさしましたが、再び農民にもどりました。これからは倭国でぼちぼちやる予定です。

生産と生活が渾然一体となった農の営みを実践する毎日を送っています。

俳句もしております。「雪解」「街」「いつき組」に所属しております。

詳しいプロフィールは、カテゴリの「プロフィール」から「ちょっと長いプロフィール」をお読みください。

メールは
taya.tアットマークnifty.com
です。
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